あるしーとモノ置き


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声と音。

(2022/08/26更新)

ひとの声から魅せ方とそのときの感情を感じるから好きなものはすきだし、苦手なものはにがて。

好きな声は自然体で、優しい感情のこもった落ち着くような声。
すこし苦手な声は、こういう声だすのあんまりすきじゃないけどこういうのが好きなんでしょ、好まれるんでしょ。とかただ独りよがりに出したいもの全部出そうとする声。


◇ ◇ ◇


丁寧にこう思うんだけど〜?みたいな声、丸かったり包み込む声がすき。

包み込むように話すってただイントネーションとか声の高さとか、ってことじゃない。どんなにそこがよくても話す内容がだめならだめだよなあ。ほんとにできる人は寄り添うようにそうだね、って話を聞くしこうなんじゃない…?こうだったりしない…?って考えてくれる。そういう人の会話はすごい落ち着くし話しててうれしくなる。でもいい人すぎて近づいていいかわからなくなるし自分なんかが…、ってなる。全然そんなことないよ…!って言ってくれたりするんだけどやっぱり言い慣れてるのがわかるからすごい不安になる。でもこういう人の声って冷たくても丸いし厚みがある。人間性とか考え方の厚みがでるよなあ、って感じ。


苦手なのは型にあてはめた綺麗ごと。感情がのってないからその人が本気でそう思っているかがわからない。本気でそれについて考えたことある?知ってるっていえるの?と思ってしまう。

独りよがりに話すってただ一方的に話す、ってことじゃない。一方的に話す人も聞き手の顔色伺いながら話題を変えたりフォローしてくれたりする人もいる。独りよがりってのは聞き手の考えを気にしないで話すこと。我がある、ってことは悪いことではないけれど周りを考えないのは別。自分の考えを強要したり相手を否定したりする人の気持ちがわからない。
こういう人とは合わないんだな、って思って自主的に距離をとることにしている。それすらわからなくて話を押し付けてくるのはほんとうにやめてほしい、。お前は否定してきたけどこっちはしてないよな?お前に否定されてどういう気持ちになったか考えたことある?という気持ち。そういう人の声ってだいたいざらざらかトゲトゲだから考え方って声にでるんだな、とも思う。


トゲトゲしてたりがんばって好まれるように型にはめてるんですみたいな努力以上のナニカがにじんでる声はきいててしんどい。

声じゃなくて生活音とかでもトゲトゲしてたりカチコチで冷たかったりするからあんまりすきじゃない音がある。車の音とか。

音からなんとなくかたちみたいなものを感じてしまうから何を聴くのもしんどいときがある。そういうときは何も聴かなくていいようにするかお気に入りの何か、誰かの音だけにきめてそれだけ聴けるようにする。そうするといろいろ聞こえちゃうよりもだいぶましになる。


個人的に一番好きなのはその人が心の中で抱える限界ギリギリみたいなところから絞り出したような声。一番人間味を感じる部分だし考えて考えた上で本心で訴えているように感じるから。

限界ギリギリの声っていうのはその感情が悲しみでも怒りでも恨みでも嬉しさでもなんでもすき。その人がそのときもってるものそのものだし誰かにたいする濁ったのものがないから。ただまっすぐに何かを訴えかけてきてくれる。ギリギリになるまでため込まれてた感情だから正負どっちの感情でも誰かを傷つけるようなものじゃなくて狂おしいほど純粋にただ突き通す想いになっている。こう思っているんだ!!という気持ちだけで複雑でいやな部分が存在しないからすきだ。


感情がのってない声とか人にうったえる目的では何の意味持たないと思う。
ただ言うだけなら機械にだってできるしボーカロイドとかがある今、内容から声の高さまで好みに合うように自由にできる。人が人に訴えかけるのは感情のこもった声だと思う。受け取り手がまっすぐ受け取れる量の感情こもった声が一番効くと思う。多すぎたら消化不良おこすし少なければ物足りなくて綺麗ごとに聞こえるしで調整が難しいけど。


◇ ◇ ◇


ここまでのをまとめると声の高い低いは関係なくて、ただ純粋に何を思ってその声をだしていますか。ってこと。
等身大で感情のこもったまるい声が好きです。